不動産開発における眺望検討の高度化を目指し、国土交通省が推進する「Project PLATEAU(プラトー)」の3D都市モデルを活用したシミュレーション機能開発に取り組みました。本取り組みでは、計画建物全体を対象に眺望画像と視認性指標を一括で算出・可視化。これにより、従来は画像のみを使い定性的に行われてきた眺望評価を定量的に捉えられるようにし、不動産開発における検討精度と効率の向上を図ります。

不動産開発においては、周辺建物との視線関係や特定対象物(ランドマーク、公園など)の視認性は重要な検討項目です。しかし従来の眺望シミュレーションは、限られた視点からの画像比較に依存しており、建物全体を網羅する定量的な分析が困難でした。また、開発初期段階では現地調査や地図系ツールに頼るケースが多く、作業負荷や精度の面で課題がありました。

本取り組みでは、「Project PLATEAU」の3D都市モデルを活用し、計画建物の壁面に等間隔で視点場を一括設定。そこから得られる建物全体の眺望画像を自動出力する機能を開発しました。さらに、画像解析により特定対象物の視認性を「視野内率」「開放率」「視覚占有率」「中心度」といった指標で定義・算出し、その分布をヒートマップとして可視化することで、眺望を定性・定量の両面から評価できる仕組みを構築しました。

既存建物とランドマークを対象とした検証では、実用的な処理速度と精度を確認しました。あわせて不動産開発担当者へのヒアリングを通じ、実務上の有用性も検証しています。